ごあいさつ

町長に就かせていただいてから
3年半がたちました。

この間、私の町長としての活動に、多くのご支援やご指導をいただき、誠にありがとうございます。

生まれ育ったこの町で結婚し、母親となってから、子どもたちの代になっても持続可能で、住むことを誇りに思える町へと導いていくことが使命と考え、活動してきました。

町にとって大切なものや、当たり前にあったものに、ひずみが出ていたり、このままでは持続しないかもしれないことに対し、目を背けることができなくなっていた時代に、私が町政の舵取りを担わせていただくことになりました。

この間、令和元年東日本台風の水害対応や、新型コロナウイルス感染症下での感染拡大防止策と地域経済の維持・立て直しに全力で取り組みながら、大きな宿題でありました町立病院の経営の立て直しによる町の財政状況の改善や、農業立町として担い手づくり、基盤づくりへの道筋づけなど、少しずつ動かしてまいりました。町内外の多くの皆さまのお支えがありました。心より感謝申し上げます。

医療を守る

就任後、最初に取り組んだことは、医療の問題です。「町立病院という住民に密着した医療を守っていくために、どう持続可能なあり方に変え、期待以上にこたえ、住民を幸せにできるか」という問いにひたすら向き合いました。

多くの方々に出会うたびに、町立病院の話をして、ネットワークを広げ、情報を得て、考え続けました。2019年春、思い切った人材の登用を行いました。振り返れば、それがきっかけとなり、現在では、職員の頑張りで病院経営は大きく改善され、当面の医療機能の維持ができるレベルに改善しました。医師の常勤化もでき、高齢化率40%を超える町で地域包括ケアの中核として、より質の高い医療をめざして改善が進められています。次のステップに向け、手応えを感じているところです。

町立病院が改善するにしたがって、町の財政も少しずつ安定しはじめました。将来世代も含めた住民福祉の向上のために、ここからがとても大事だと思っています。

農を以って立町の基と為す

また、私は、町の基幹産業である農業の「産地としてのパワーを強くしたい」という思いのもと、取り組んできました。全国の産地に伍する強い産地づくりを進めることが、農業を取り巻く変化の波を迎え撃つことになると考えたからです。

津南町には、階段状の河岸段丘という特異な地形の上に、先人たちが創り、遺してくれた優良な農地基盤があります。これを活かして、「農を以って立町の基と為す」という町是を、スローガンで終わらせず、町の体制や施策に現れたものとし、充実させてまいりました。

現在では、農業経営の法人化が進み、真の持続性のために、担い手、後継者の育成が進んでいます。今後は、農業に関わる産業で雇用を増やし、ここに住み続け、地域を支える担い手づくりを力強く進めます。

持続可能な観光地域づくり

コロナ禍により、観光がなかなかしにくい年が続きました。しかしながら、私が観光地域づくりに力を入れたいとする意味には、ここに住む私たちと都市部との格差の減らしたい、それは経済的なものであり、道路整備や教育であったりします。観光によって、ここ独自の価値を見せることで、格差の埋戻しにつながるものと考えています。

コロナ後に向け、「雪国であること、縄文文化が残っていること、食では高い品質の農産物を生産する町であること」といった津南の価値を、訪れる人に伝え、観光地域づくりを進めてまいります。観光と農業、商工業などの産業を連携させ、地域経済に好循環をもたらす「観光地域づくり法人」の令和4年4月の立ち上げを目ざしてまいります。

商店街のにぎわい創出となる「まちなかオープンスペース」の整備を第一歩とし、商工施策の充実を図ってまいります。

津南の特性を生かした取り組み

私は、ここが明日の食糧を生産し、かつ、河岸段丘の落差と雪国の豊富な水資源により、国内最大級の水力発電で電気エネルギーを生み出している町であることを誇りに思っています。令和3年3月、津南町として、2050年の温室効果ガスの実質排出量ゼロ(ゼロカーボンシティ)宣言を行いました。今後、津南のもっている「環境の力」を敬い、活用し、津南の特性を生かした取り組みを行い、国の脱炭素先行地域を目ざしてまいります。

主体性や創造性を育む教育を

そして、何より、人(後継者)を残していきたい、これが私が責任をもってやり遂げたいことです。あらゆる町の産業で、地域コミュニティで、人(後継者)を残すこということを意識し、活動してまいります。

令和3年に策定した「津南町教育大綱」に基づき、「主体性や創造性を育む教育の推進」、「豊かな自然環境や文化を生かした『学び』の醸成」、「保育・教育環境の整備」、「世界に通用する英語教育・環境教育」を進め、津南の子どもたちが、社会に羽ばたける力をつけるために力いっぱい支えていきます。

皆さまと力を合わせ、地域に根を張り、葉を広げての活動にますます取り組んでまいります。

令和3年12月
津南町長 桑原 悠

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